ベース、キーボード、アコースティク・ギター などDI(ダイレクトボックス)
などでミキサーへLineで接続する場合と
コンデンサー・マイク(ファンタム48V) を使用する場合の注意事項:
DI(ダイレクトボックス)の接続について:
ベース、キーボード、AGt(エレアコ)、CDプレイヤー、持込ミキサー、DJセット など
マイク録りではなく ラインでミキサーへつないでいる場合
DIやKeyアンプ にシールドを入れる時、抜く時や
ラインで入力されている機材の電源を入れたり、配線を付替えたり する時は
必ず係員に言い そのchをミュートしてもらってから
抜き差し などを行って下さい。
(ライブハウスなどで勝手に抜き差しすると 顰蹙を買います)
Keyの方へ:
Keyアンプからラインでミキサーへつながっている場合などは
KeyアンプのVolを最小にしてから Key本体の電源を切って下さい
(その時 Keyアンプの電源は絶対切らないで下さい)
Key本体の配線や電源を入り切りする場合も
必ず係員に言い そのchをミュートしてもらってから行って下さい。
ベース、AGt(エレアコ) などの方へ:
持参したエフェクター経由で DIの接続する場合は
総ての配線と 持参した機材の電源を入れてから
必ず係員に言い そのchをミュートしてもらってから DIに接続下さい。
DIに接続後 持参した機器の電源や配線を変える場合も係員に言ってからにして下さい
DIの接続を抜く場合
総ての配線と 持参した機材の電源は そのまま(ON状態)演奏できる状態のまま
係員に言い そのchをミュートしてもらってからDIから抜いて
その後持参した機材の電源を切り片付けて下さい。
絶対 DI から抜く前に 持参した配線を外したり 機材の電源を切ったりしないで下さい。
以上を怠りますと スピーカーから大音量で 「バキッ!!」と言う
衝撃音が出ます これは 非常に機材へ負担がかかり
スピーカーなど機材を痛めたり 最悪 壊れて音が出なくなり
ライブ続行 不可能な状態になる事もあります。
下記の 衝撃音動画 は DIから直接 コンプレッサー/リミッター へ入力して
DI からシールドの抜き差しを繰り返した状態ですが
すでに最大 0 dB以上の過激音となっています
ライブでは この音を ミキサーのゲインで何倍も増幅して出力するので
かなりの大音量となります この動画 のように
同じように抜き挿し しても 衝撃音のレベルは 異なりますので
状態などにより
運良く それほど大音量にならない場合もありますが
非常に危険な行為です。
この動画で危険度を実感してもらうため
衝撃音を実際の音量比としたかったのですが
そちらのスピーカーが傷んだりして
クレームが来るのを避けるため音量比は かなり小さくしてあります。
衝撃音 動画
衝撃音は 音楽の音と異なり かなり威力がありますので
音量は たいした事がなくても 特にスピーカーの
ダメージは想像以上に大きいものがあります!!
衝撃音の防止機器
ミキサーに コンプレッサー/リミッター を接続し適切に調整しますと
誤って 衝撃音を出してしまっても
この機器が 音量を押さえ込んで
スピーカーなどの機材へ負担が かからないように する事ができますから
ライン接続する場合は トラブル防止のため ミキサーへ
コンプレッサー/リミッター を接続する必要があります。
例えば下図のように 0 dB の衝撃音が入力された場合
コンプレッサー/リミッター を調整しますと 下図のように
衝撃音を - 10dB小さくして 出力を −15dB まで押さえ込む事が可能です。
コンプレッサー は 音の粒を揃える機能としても良く使われる機器です。
下記のコンデンサ・マイクにおいても 上記のDI の何倍以上の衝撃音の危険がありますので
コンプレッサー/リミッター を使い 適切に調整する事がトラブル防止には必要となります。
コンデンサ・マイクの取り扱いにも注意が必要です
オペレーターの指示に従って下さい。
コンデンサ・マイクには ファンタム電源が入り ケーブルに+48Vの高電圧が乗っていますので
コンデンサ・マイクは ケーブルから絶対勝手に抜かないで下さい
コンデンサ・マイクからミキサーまでの 配線、機材は
パワーアンプとミキサーの電源を切ってから 外したり、電源を切るようにして下さい。
間違うと DIの何倍もの衝撃音により スピーカーが一瞬で飛ぶ事が多くあります。
ファンタム電源のON/OFFは、ミキサーのゲイン(利得)とレベルを最小にしてミュートしてから操作する。
ファンタム電源動作中は、けっしてマイクロフォン・ケーブルをつないだりはずしたりしてはいけない。
ファンタム電源とは
コンデンサー型などのマイクロホンやDI(ダイレクト・ボックス)は、動作に電源が必要です。
この電源をマイクロホンに供給する代表的な方法が、ファンタム電源です。
通常は12V〜48VのDC(直流)で、
マイクロホンのバランス(平衡)出力のホットとコールドに+の電圧をかけ、グラウンドを0Vとします。
1-2= +48V (1=-、2= +)
1-3 = +48V (1=-、3= +)
2-3=0 となります
電源の配線が見えないため、ファンタム(幻、幽霊)電源と呼ばれるようになりました。
ファンタム電源は、
アンバランス(不平衡 1-2又は1-3 ピンがショート)のマイクロホンケーブルでは使用できません。
また、ファンタム電源以外の電源供給方法には、
マイクロホンやDIに電池を内蔵する方法、
AB電源(ホットが+、コールドが0V)、
専用の電源ユニットや配線を使う方法などがあります。